村上みどり Midori Murakami

作家プロフィール

東京都出身。日本女子大学で中高大の一貫教育を受け、女性でも一芸を身につけることを志す。夫の仕事に伴う諸外国で撮影した写真が某プロデューサーの目にとまる。「第二の兼高かおる」として25年以上「世界遺産」などをテーマに新聞、雑誌に連載をもつ。家族の長期入院等を契機に工芸の世界に入る。その後「新・一閑張り」を立ち上げ、現在では教室2箇所の主宰の他、アーティストとして年間50点以上の制作に励んでいる。その独特の色使い、作風は世界的和紙作家の坂本直昭氏からも認められている。

略歴

1962年
日本女子大・英文科卒 村上富敏と結婚
1972年
夫が家業(水産会社)を継ぐのを機に函館移住
1973年
長女誕生
1980年
夫の仕事の関係で海外視察開始。写真を始める。
2005年
プロ写真家として「世界遺産」をテーマに各国を歩く。
「世界の少数民族」など講演多数。アマテラス会に属し、大竹省二、沼田早苗氏の賞を授賞。
東京都知事賞、富士フィルム賞、朝日賞受賞。
2008年
夫が脳梗塞で入院。
集めていた和紙に癒しを感じ、はこだて工芸舎の文化教室をきっかけに一閑張りの世界へ。
2012年
「きらめき工房」の名で独立。教室を開講。
2013年
「音鑑ホール」で第1回の作品展を開催。7〜80点を展示。
「きらめき工房六か条」を作り作品のレベルアップを図る。
2014年
函館本町「いしい画廊」にて新・一閑張り「きらめき工房・第1回作品展」を開催。フラワーアレンジメントとのコラボレーションで成功をおさめる。
和紙作家の坂本直昭氏との交流が始まる。
2015年
はこだて工芸舎の会で「工芸家」としてデビュー。
9月、東京・銀座「清月堂画廊」にて初個展。
銀座のブティックにてオリジナルバッグの販売開始。
11月、東京凱旋個展を函館「杉本ギャラリー」にて開催。
2016年
東京での教室を開講(日本橋小津和紙ビル)
国民みらい出版の美術フリーペーパー「つくりびと」に大作2点を出品(「モルディブダイビング」・「イグアスの滝壺」)
8月6日「広島原爆記念芸術祭」に出品
10月8日「奈良世界遺産薬師寺の天武忌」に作品を奉納。
2017年
2月、函館本町「いしい画廊」にて個展「『ダ・ヴィンチからの招待状展』出品記念 PRE EXHIBITION in Hakodate」を開催。
10月、フランス・パリ近郊のロワール城内の「クロ・リュゼ城(通称 ダ・ヴィンチの城)」にて展示・祝賀パーティ。
12月、「英国王立美術家協会」の正会員となる。
2018年
1月、イタリア政府主催のオリーブ・アートラベル展にて金賞を受賞。
2月、はこだて工芸舎の販売会に参加。
7月25-28日、ロンドンの「The Mall Galleries」で開催される「MINERVA 2018」に出展。
住所 The Mall, near Trafalgar Square, SW1Y 5BD(地図はこちら
9月末、スイス、ジュネーブで国連主催の(世界平和を求めて)に出品
作品名「Moon Light Sonata」が話題を集め各国の方に激賞戴く
大理石の記念碑に名前が刻まれる
2019年
4月、ポーランドで日本との国交100年を記念して、ワルシャワの世界遺産の宮殿で、記念展示会が開催 出品・展示
10月20日、ヨーロッパ数ヵ国で毎年展示会を開催。
沢山の方が私のアートに注目。
激励のお手紙も沢山…感謝。そのなかでもドイツのトップアーティスト、
クラウス メンツ ザンダー氏と[日独芸術トークセッション]を望む声が高まり、東京での開催が実現の運びに…
トークセッションは初体験、ときめく毎日です。
場所 東京池袋の★東京芸術劇場★
会期 17~20日

Statement

従来の一閑張りは江戸時代に飛来一閑が中国より学び、工芸として一部門を確立しました。当初は竹細工の籠に漆などを施し、高級品として扱われました。次第に庶民に広がると農家のおかみさん達が農閑期にじゃがいも籠に襖の残紙を張ったりする庶民の工芸になりました。

私は30代初めから主人の仕事の関係で世界を回る事が多く、カメラ技術を習得し「世界遺産の撮影とエッセイ」を新聞や雑誌に載せ、講演にも周りました。女流プロ写真家として、第一線で活躍し、大竹省二先生や沼田早苗先生に目をかけて戴きました。

そんな折、主人が重い脳梗塞と難病で入院。真っ暗いトンネル生活が数年、続きました。私が前から集めていた「和紙」が手元にありました。不定期でしたが大阪から見える先生の「一貫張りの会」に友人と入会し、ほっとしたひと時をえました。身近に和の世界を持ち、目覚め、修行5年後、独立し「きらめき工房」を立ち上げました。生徒さんもいつのまにやら、10人も超え、制作方法を一律させるために「きらめき工房・六か条」を作りました。

一関張りを構成するためには竹籠製品と和紙がいります。今は竹籠を作る職人さんが激減し、手に入れるのが本当に大変になりました。私は正当な工芸品を作るのには、「骨董市」「美術品店」で籠を見繕います。生徒さんのお稽古には東京・吉祥寺『メヌイ』でもとめています。和紙は最初は名古屋の「紙の温度」日本橋の「小津和紙」で求めていました。3年程前に前から注目しておりました和紙作家の大御所、紙舗 直の坂本直昭氏をご紹介戴き、東京白山のお店で好きな紙を買えるようになりました。3階建ての2階は先生が彩色、デザインされた紙が何千枚いや何万枚もあり、ときめきと夢が叶う空聞になっております。私の場合は紙に閃き又籠に閃きデザインが進んでいきます。先生は色彩の魔術師です。私は勿体ないと思いつつ、カットし新しい組み合わせを考え、 日本に一つ、いえ、世界に一品の作品を作っております。今迄の一閑張りと大きな違いは「柿渋」は殆ど使いません 。ニス類を色々、配合して仕上げに使っています。

作品は個展、芸術祭、雑誌掲載する作品も多いので大作もかなり作ります。でも私は自分のリビングに飾りたいインテリア雑貨を作りたい初心を貫いています。温かみ、癒しを感じて戴けると思っております。昨秋の銀座の個展では外国人も沢山来て下さいまして、お買い上げもありました。色、材質を絶賛して戴きました。フランス人に好まれオファーもあります。

2016年は国民みらい社さんの依頼で美術フリーペーパー「つくりびと」にフェルメール色でまとめた二つの大作が掲載されました。全国の美術館に置いであるフリーペーパーでしたので反響も大きく、ご評論を戴いた面谷哲郎先生に感謝致しております。7月は苦労して開いた「きらめき工房・東京校」が諸事情で休講。挫折感で調子を崩しました。みらい出版の田中氏から8月6 日「広島原爆記念 ・芸術祭」に出品を依頼されて、制作に励みました。幸い出版社並びに評論家の先生方から高評価を戴き嬉しい気持ちで一杯でした。又10月8日は世界遺産、奈良の薬師寺の天武忌に寺への奉納品を制作依頼されました。相次ぐ名誉なお話で又持ち前のファイトで制作に明け暮れております。

村上みどり